清水寺のススメ
京都大好きな私が、毎回毎回足を運ぶのが清水寺。
もう何度目かは忘れた。
初めての京都は、ありきたりだけれど修学旅行で、高校2年のころ。
いろいろ大変だった高校3年の年を除いて、おそらく毎年京都に旅している。
いや、毎年ではないかも。
その度に清水寺に行っているのだから、もうかなりのベテラン。
二年坂だって三年坂だって、何度も何度も歩いたし、
あの鮮やかな朱色の仁王門だって何度もくぐった。
季節ごとに絵柄の違う入場券を手に、清水の舞台にだって何度も立った。(ここ2回?3回?は修復工事のため立っていないが。。。)
それでも行くのだ。
清水寺へ。
清水の舞台から観る京都は美しい。
長い長い参道を上がりきった心地いい達成感が、より景色を美しくする。
たいていはガスっているお昼間も、真っ赤に焼けた夕方も、幻想的にライトアップされた夜間も、みんなみんな気持ちが良い。
景色を堪能したらお線香を立て、 観音様に手を合わせる。
初めての祈りは、祖父母の健康だった。
祖父母に育てられた私にとって、祖父母はすべてだったから。
いつまでもいつまでも元気でいて欲しかったから。
それから毎回、清水の観音様には家族の健康を祈っている。
祖父母はもういないが、大切な人の健康を祈っている。
お参りの後は、これも恒例の地主神社へ。
地主神社についてはまたあとで。
そして、音羽の瀧へ。
修学旅行生や外国人観光客にあまりにの人気で、あの行列には個人的にハードルが高い。
この瀧は三股に分かれており、向かって右から『延命長寿』『恋愛成就』『学業成就』
まだ私が若かった頃、『恋愛成就』に手をのばした経験あり。
最後に、ここが重要。
清水といえば舞台。
この舞台は『懸造り』という日本古来の伝統工法で造られているそう。
断崖に建つ木造建築でありながら、釘を一本も使っていないのだとか。
格子状に組まれた木材が、何百年という月日を支え、災害を耐え抜いているなんて。
古の人々がどんな想いでこの舞台を造ったのか。この舞台をみるといつも考えさせられる。
何度も訪れ、ルーチンのようになっている清水寺だが、
私にとっては大切な場所。
参道でおいしいものやステキなお土産を買い、汗をかいて景色を眺め、静かに祈り、古の人に想いを馳せる。
きっとまた次も行くだろうな。